ART1

ファインアート作品

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Bloom!

2012年度絵画コース4年生合同展示「呼吸」、学園祭でのARTGYM展で出展した作品。F100号キャンバスにPVC、造花、押し花、アクリル絵具等を用いた。

神保町で展示ということで自分の中でポップなものを考えながら作った。造花の配列の中にひとつだけ押し花を置き、それらの対比と、透明から白へのグラデーション、筆跡のテクスチャで静寂の中で動いているエネルギーの表現を形にした。

 

 

Beam

絵画コースの前期の課題で作った作品。手直しをして、高校美術部OB展と学園祭でのARTGYMの展示に出展した。神聖なもの、温かみなどをテーマにし、聖母マリアの目、眼差しをモチーフとした。古典絵画のキリストの後光や、空也上人像の口から出ている仏のような見えない力を、大げさなぐらいかたちにしたものを面白いと思っていたので今回は眼差しをビームのようにかたちにした。

F50サイズに透明の素材を張ったものに着彩した。後ろから光をあてるとステンドグラスのような効果が出せる。

 

 

モスラズの「夏」テーマの展示「飛んで火にいる夏の俺【モスラズ】」に出した作品。抜け殻がモチーフで、「夏が終わっても殻の中では変わらずにその夏が残っている」という時間を切り取ったイメージを表現した。抜け殻の中には空と砂浜と海があり、ひまわりが咲いている。リアルな抜け殻に対してひまわりがおもちゃのようなのは、内側を思い出の中で補正されたイメージをにし、殻の外と中を別の空間にしたかったからだ。

 

 

Absorption

ARTGYM「色」テーマの展示「色i」で出した作品。各自好きな色の作品を作るということで自分は黄色を選んだ。モチーフは黄水仙。黄色い花の作品を作りたかったのだがひまわりだとそれ自体の意味合いや主張が強いので水仙にした。さらに正直に言うと、またなのだがRIDEというバンドのシングルのジャケットの影響である。タイトルの意味は「吸光」。自分の制作テーマのひとつが「光」であり、光の効果を利用したり、意識して作ることが多い。黄色が好きなのも日の光を連想させるところがあるからかもしれない。黄水仙の光合成と黄色のイメージと自分の制作、この作品の透過性による効果、すべてひっくるめてのタイトルだ。

 

 

Grasshoper

生物対人工物展「無機不無機」の時の作品。バッタ。RIDEというイギリスのバンドの「grasshoper」というインストの曲を聴いたときに衝撃を受け、そこから連想して制作した。「青さ」、「淡さ」、「孤高」などを表現したかった。

 

 

Flower travellin'

長岡造形との交流展の時の作品。ホログラムにシルクスクリーン で仏を刷った。仏の体には、悟り=開花のイメージで押し花を使用。イメージは外人の間違った日本感 と、悟りとトリップの同一視。ホログラムの丸いパターンを曼荼羅みたいだと思ったのが制作のきっかけ。修行僧が麻を使っていたという話もあったので、ホログラムのサイケ感がうまいことつながった。自分としては学校よりも、洋画に出てくるような危ないクラブに置いてもらいたい。 

 

 

風景画

絵画コース三年の時の風景画。心象風景。色々試した実験作品。透明のビニールシートを木枠に張り、シルクスクリーンで学校にあるススキを透明色で刷り、アクリル絵具で前後から描いた。光をバックからあてることで違った表情を出すこともできる。アクリルの無透明色と木枠は、影絵の様に輪郭が残る。木枠をあえて残したのは、パーツから成る物質感と、「これは絵画である。」というメッセージである。

 

 

BUCCHUS

夢テーマの展示「夢みるやつら」の時の作品。酔っぱらって夢心地ということで、酒の神バッカス。水稲を突き破って酒が滴る。

 

 

Witihin monsters

「ぼくのかんがえたかいじゅうたち」の時の作品。こどもが考えた怪獣の作品を作ることが展示のテーマだったので、いかつくならないように気を付けて作った。Tシャツ展といい、2011年の夏は POPだった。(笑)

アンティークの額をリメイクしたものの中で、怪獣のフィギュアを樹脂で閉じ込めた。記憶のどこかにある小さいときの思い出みたいなものを表現したかった。

樹脂の表面にあるヒビは狙ったものではなく、実は予期せぬ悪天候が続いたので樹脂がうまくかたまらなかったのが発生した理由である。しかし、それが逆に怪獣が今にも復活しそうな感じになった。こういうことがよくあるので、予期せぬことをプラスにする何かが自分にはついてるのかもしれない!!...正直、展示当日の夜明け前まで、修正をして完成させ、1、2時間寝るも、作品が失敗する悪夢を見てうなされてるところを親に起こされるぐらいその時はまいっていたのだが。(笑)

 

 

うさ着

Tシャツ展「T」の時の作品。よく間違われたが本体のうさぎも作った。むしろうさぎを作った。Tシャツがテーマだったのでポップな感じにしようと思った。キャラクターチックな生意気な表情。着ているロンTは市販のものに、ペイント。ショートボブの女の子と、黒人のボブ。

 

 

人物画

ヌードモデルを絵画の授業で描いたときの作品。背景の白が絵を描いている時の静寂で、それがはがれた所から見える炎みたいなものは、皆がキャンバスにぶつけているエネルギーの表現である。静と動、内面、見えないが確かにあるもの、空気感などは自分の制作のテーマの一部である。モデルさんが赤いのは作品の主役なので、存在感を出したかったからだ。そうしたら、インドとかの発色のいい像みたいになったので、蓮の土台に乗せてみた。

 

 

自画像

2010年に絵画の授業で描いたもの。油彩。表面ではなく内面や感覚的な面での自画像を表現したいと思い、鏡と向き合って入れ物を描くより、自分の表現したいものや感じる感覚と向き合うつもりで制作した。

 

 

自分の頭の彫像

彫像という授業で作った自分の頭。油粘土製。頭の大きさ1.5割増し。岩のような塊が頭の形を構築しているイメージで作った。ゾンビの生首ではない。講評後に壊さなくてはならなかったので、削り途中の写真も撮った。個人的にはその時の形の方が好きである。

Agrippas

高3の時に学園祭で出した油彩二回目の作品。多分30号。美術室の石膏像が置いてあるところに、アグリッパの像が並んでいたのが妙にツボに入ったので、表情(?)をつけて、モデルにして描いた。自分は色にこだわる人間なのだが、この作品は割と思うようにいったので気に入っている。

 

 

Shout

高校二年生の頃初めて油彩に挑戦した時の作品。モデルはラオコーン。大きさは40号。画力はまだまだだが、発色と大きさもあって自分の初期衝動作として気に入っている。この発色は間違えて油彩とアクリルをまぜてしまったことで生まれた。これが本当のビギナーズラック。